2050

西暦2050年ネオ東京。青い空、白い雲。颯爽と羽ばたく鳥。
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テラ2050
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わいわい騒ぎながら、歩いている学生の集団。何も変わらない。
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主人公の少年、鉄男は、学校から猛ダッシュで家へ帰ると鞄を投げ出し、同時に釣りざおを、ひっつかみ、いつもの釣り場に向かっていく。
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釣り場には、まだ友人達は、着いていないようだ。
一番乗りだ。さっそく、仕掛けを作り、釣り糸を池へと沈める。
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池のほとりの大木が、電子的な信号を数回繰り返す。
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「バグ!?」聡が池のほとりへと走りこみながら、大木の異常に危険を感じ鉄男に注意を促す。
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最近テラにおいてバグが多数見受けられる、テラシステムが導入されて10年になるが、導入初期を除いて、バグの報告は、ほぼ皆無といってもよい状態でありつづけた。これは、極めて異常な事態である。
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崩壊した社会、奇跡的に生き残ったネットというインフラ、郷愁と逃避、合理性によって大崩壊以後、新たに社会が構築されたのは、マトリックス世界であり、その構築されたファンタジー世界は、かつての当たり前のような世界であった。
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つづくw

  • 精神感応(テレパス)、大量の脳
  • シェルター、ネットと現実の連動、そして、時間軸の連動